橋爪 大三郎 著、ちくま学芸文庫、定価1,260円(本体1200円+税)
2008.5.10 初版
「政治学」も「経済学」も、むずかしくてよくわからない。学問なんて現実には役に立たないのでは?
―そんなあなた、たしかに教科書を読んでも、世の中を動かす力の正体は見えてきません。
大切なのは、経済や政治や法律や文化が、互いにどうつながっているのか、だから。
そのつながりを知るために、知の体力を養おう。政治とは何か。民主主義とはどんな仕組みなのか。
そもそも資本主義とは何なのか。
人間にとって生活とはどんな意味をもつのか。
専門化した学問のコリをほぐして、広い視野から考えよう。
これからの時代を生き抜くための地図とコンパスを、本書が授けます。
- 目次
- 講義をはじめるにあたって―日本をまともな国家にするために
- 講座1 政治について考える(政治とは何か
- 日本の政治権力はどのように作動するか
- 日本の民主主義
- 民主主義と憲法
- 天皇と民主主義
- 政教分離について
- 政治が絶望的に下手くそな日本人)
- 講座2 暮らしと経済(資本主義再入門
- 企業と日本文化
- 人間にとって生活とは何か
- 一〇〇年マンションで都市再生を)
- 講座3 日本の、これから(日本のかたちを、どのように構想するか
- 国際化と日本人の意識
- 日本人はなぜ論争が下手なのか
- 日本人はなぜ危機意識が足りないのか
- 日本人はなぜ組織をつくるのが下手くそなのか)